小学校お受験のミカタっ!

アラフォーパパ、私立小あれこれ体感中

Vol.7 学校説明会ではココを見よう

どうも、最近筋トレにハマり出したシス夫です。腹筋ローラーLove !

前回までのブログでは、お受験の動機アレコレや、家庭の教育方針ウンヌンについて触れてきました。自分たちの希望する方向がある程度定まってきたら、次は具体的に志望校について理解を深めていく段階です!

学校のことを詳しく知るには説明会に行かなきゃ始まりません。どの私立小も学校パンフレットやホームページは充実していますが、そこは装飾された言葉にちりばめられた世界。素敵なイメージをもって憧れの気持ちを高揚させてくれますが、建前トークも紛れているわけでして。また逆に、紙面だけでは本当の魅力を伝えきれないという側面も十分考えられます。

 

というわけで、今回は学校説明会について体験したことをお伝えします。

入試本番前になると選考される立場という意識から学校側に媚びたくなる気持ちがニョキッと芽生えがちですが、まだこの段階では検討者として学校を選考する立場にあり、フラットな気持ちで客観的に見やすい状況。1校でも多く、興味を抱いた学校に出かけてみるのもいいかもしれません。

 

 

< ライブならではの情報をゲットすべし >

実際に校舎に足を踏み入れ、校長先生をはじめとする諸先生方の話を聞いたり、教室内の風景を目にすることができる絶好の機会、それが学校説明会です。さらには、実際に在校児童の授業を参観できる見学会や、受験する子どもたちを対象とした授業体験の場を設ける学校も珍しくありません。

 

受験を考えてるご家庭に向け、学校についての理解を深め、志望校として選択してもらうための材料の一つとして開催される学校説明会。その内容は実に様々で、各校のカラーが色濃く反映されています。

だいたいの学校では校長先生が登壇してお話されるのですが、手元のカンペを見ながら通り一遍の説明に終始する校長もいれば、旬の時事ネタや学校の最新トピックスを織り交ぜながら当意即妙なトークを炸裂させる校長もいます。学校の歴史や理念を語ることに重きを置く校長もいれば、子どものことや担当の先生たちのことを熱く語るのが好きな校長もいます。

校長先生は組織のトップに立つ存在ですからその影響力はとても大きく、その学校の「らしさ」が色濃く反映される媒体でもあるので、学校説明会で語る内容や立ち位置というのは大変参考になりました。

 

中には校長は表舞台にあえて立たず、担当の先生方が役割分担しながら連携プレーで構成された説明会もあり、これはこれでその学校らしさを垣間見た気がしました。普段の先生同士のコミュニケーションの有り様が伺える気がします。

そう言えば、会の最後に全学年の先生を一同に集めて紹介される学校もあり、丁寧な姿勢に好感をもちました。入学後、どのような先生のお世話になるのかは気になるところ。お顔を眺めるだけでも、「全体的に思ったより若い先生が多いな~」とか「女性の先生が少な目だな」といったことが伺えて、参考になりました。先生たちが自然体で笑顔だと何だか安心できます。

 

限られた時間(ほとんどの学校が1時間程度)しかないので、パンフレットやホームページに書いてあることはサラッと流してもらっていいから、現地に行かないと分からないことをちゃんと見せてくれたり、こちらからの質問に個別に応じてくれるコーナーをちゃんと用意しているとありがたいです。

 

学校説明会でチェックすべきは先生の話だけにとどまりません。教室内や各施設の様子や雰囲気、在校児童の描いた絵の掲示物や作文などの発表内容、学校やクラスの取り組みや目標を掲げた標語は、行かないと分からない有益な情報です。

さすがに校内オープン日に清掃をおろそかにする学校はないと思いますが、教室の棚割やロッカーを見ると普段の様子が伺えます。必要なモノを必要な容量で収納できる場所が一人ひとり定位置にきちんと用意されている教室を見ると、整理整頓する習慣づくりに真剣に取り組んでいるんだろうなぁとか想像できます。掲示物の貼り方一つとってもそう。

 

あと、在校児童の立ち居振る舞いや言葉遣いが参考になるのは言うまでもないこと。志望される学校が授業参観を開催するなら絶対参加しましょう! 掲げている建学の思いや教育理念が具現化されているのかどうか、授業をみていると汲み取れる部分があります。子ども達は多少緊張することはあっても学校に忖度しませんから、素の授業風景を見せてくれます(笑) 

 

ある学校の授業見学では、教室のレイアウトがコの字になっていて、よくあるような先生 対 児童というカタチではなく、みんなで一緒に考えること自体を楽しもうといった雰囲気に包まれていました。みんながディスカッションすることに慣れていて、闊達にプレゼンする一方で、相手の意見にも耳を傾ける姿勢もきちんとしていました。その学校が掲げている思考することを重んじるという理念が見事に体現されていることを実感し、とても納得感を得たことを覚えています。この見学が決め手となり、志望の意志が固まりましたね。

 

学校に足を運ぶと思い入れが深まるのは親だけではありません。うちの子も、自分が通う(かもしれない)校舎に入り、これから長きにわたって親交を深めていく(かもしれない)他の受験者の姿を目にすることで、自分が小学生になるんだという意識が刺激され(たような気がし)ます。

 

 

< 年中時から参加しておくと楽 >

多くの学校が、説明会や見学会は1回きりではなく複数回開催しています。すべてに参加しないとダメというわけではありませんが、開催ごとに少しテーマを変えるなどして志望校として選択してもらえるように学校側も積極的に趣向を凝らしている印象です。

たとえばある学校では、1回目はオーソドックスな学校説明、2回目は子どもたちの授業体験会、3回目はイベント参加の会、試験直前の4回目は考査内容の確認&個別質問会といった構成で、全部行ってもそれほど内容の重複を感じさせませんでした(まぁ今年はコロナの影響もあって、リアルでの開催を控えた学校がほとんどだと思いますが。来年以降どうなるんでしょうね、、、)

 

年長時の春、5月から7月にかけて開催する学校が多く、その時期の週末は2校ハシゴで参加というのも珍しくありません。ちょっとでも気になる学校であれば、とりあえず参加しておくにこしたことはないですからね。

 

わが家の場合は<6校×平均3回>+α、ザックリ20回近く参加しました!

これだけあると開催日時がバッティングして行けないこともありましたし、後半になって志望校入りしたある学校は直前に開催された1回のみ、僕だけ参加しました。妻に至っては1度も参加できないまま、初めてその学校の中に入ったのが保護者面接。面接官に「学校説明会で印象に残ったことは何でしょう?」と尋ねられてメチャクチャ焦りました(笑) ちなみに妻は

「参加できておりません」

と正直に答えたわけですが、その学校からは合格をいただきましたヨ(第1志望校にご縁いただいたので辞退しましたが)。

 

この経験から、理想としては年中時から学校説明会に参加して下調べを早めにスタートさせておく方がいいなと思った次第です。

 

 

< 相性を感じられるか >

説明会という貴重な情報収集の機会を最大限に生かすためには、あらかじめ事前に学校の基本的な概要は頭に入れておき、当日に確認・観察するポイントをイメージして臨むことをお勧めします。当日は校長先生の話をメモることに必死になりがちですが、僕はその作業に気をとられて思考停止するのがイヤだったので、メモしないで済むようにホームページに書いてあるようなことは最初から頭に入れて参加するよう心がけました。当日その場の雰囲気の中で感じること、気づくことに少しでも神経を集中させたくて。用意された情報をただ受け取るのではなく、こちらから能動的にあぶり出しに行こうという姿勢の方が説明会は面白いですね。面接ネタを探すという視点も有用です。

 

参加する前は抽象的にしか掴めず、何となく良さそうかも程度に思っていた学校のことが、リアルの情報に触れることで「ここは自分たちには合わないな」と肌感覚的に気づかされることもあります。明確にここがダメというものではないのですが、なんだかワクワク感が沸いてこないというか。こういう場合は直観を信じて志望校から外していきました。

 

ある学校の授業見学に参加したのですが、先生の話を聞かずに勝手にしゃべる子がちらほらいたり身だしなみが少し乱れている子がいたりで、指導レベルに若干の不安を抱いてしまい、最終的に受験には至りませんでした。のびやかで自由な校風を謳っている学校だったので、それも“らしさ”の裏返しなのかなとも解釈できるのですが(とはいえ授業中のエチケットは別問題ですけどね)、少なくとも自分たちの価値観には合わないかなと感じた次第です。

 

逆に実際の雰囲気に触れれば触れるほど、ますますファン心理のようなモノが働いて通わせたいという気持ちがより一層強まるケースも多々ありました。感覚的な話で恐縮ですが、相性というのも大切なファクターです。

 

相性といえば、説明会に参加している多数の父母の皆さんの様子も参考になります。説明会って知らない者同士が集うので(通っている幼児教室つながりの知り合いがいることもあるが)、基本的には静かで落ち着いた雰囲気なのですが、ある学校では系列の幼稚園からそのまま内部進学すると思われるお母さん連中も参加されていて、ワイワイガヤガヤ盛り上がっていました。毎年入学者のうち半分が内部幼稚園組が占める学校だったのですが、東京から単身参加した妻からすればとてもアウェイ感があったようです。また、もともと保護者の身なりが派手というイメージが強い学校だったのですが、実際に周りを見てそう感じたらしく、最終的にこちらの学校には応募しませんでした。

 

 

< 普段日も 見てみる>

説明会や見学会などの催しがないと、いくら応募者といえども学校の中にはなかなか入れません。が、普段日に学校に訪れて通学風景をみることはけっこう参考になりました(不審者扱いされないか、少しドキドキしますがw)。最寄り駅から校門へと向かう子ども達の登校する姿を見ていると、服装や礼儀正しさを観察することができますし、そこから学校の躾への指導度合いが伺えます。僕が見た学校では、校門の前で校長先生が生徒を迎え、「おはようございます」と一人ひとりと挨拶を交わしていました(下校時は教頭先生にバトンタッチ)。

また、自由と自主性を重んじる学校の中には、教科書を持ち帰らせないということもあってランドセルなしの軽装備で登下校するところもあるそうです。一方で、頭のてっぺんから足のつま先まで校章やシンボルマークの入った制服でバチッと身を包み、ランドセルはもちろんのことショルダーバッグも携えた重装備の学校も多く見かけます。伝統あるブランド校の場合、制服に憧れるご家庭も少なくないと聞きます。いずれも、学校の理念と指導方針を反映した生きた情報です。

 

 

 

以上、説明会について思うところを綴りました。コロナ禍の状況下、リアルな場での説明会の開催機会が少なくなっているかもしれませんが、できるかぎり生の情報に触れて理解を深めたいですね。

ネットで収集できる情報には限度がありますし、そのわりに信ぴょう性に欠けるモノも一定含有している可能性があります。ましてや、匿名による言いたい放題系のクチコミ情報は個人的には百害あって一利なし(かき乱されるだけ)だと思っていて、できるだけ見ないようにしました。客観性や鮮度に欠ける情報というのは、仮にその人にはその時そう感じられたとしても、今の自分にあてはまるとは限らないわけで。

自分たちの目で見て感じて、考えて抜いて出した結論を大切にしたいですね。